真澄とマヤ





嫌いよ







あなたなんて 大嫌い



そんなに俺が嫌いか



ええ誰にも増して



困った事を言う

誰よりも大事に思う 誰にも渡したくないお前から

そんな事を言われるとは



  なんとでも言えるわ



そうだな

俺の言う事など聞かぬお前だからこそ

何処かへ逃げてしまわぬよう

俺はこうしてお前を閉じ込めて置くのだ

お前の目に映るのは 俺だけで良い

お前を見て居られるのは 俺だけで良い

お前の手を握り締めて 明るい月夜をそぞろ歩いても

お前が一人 お天道様の下を歩くなど

俺には到底許せない



  非道い人

あなたみたいに我儘で冷酷な人 何処にも居やしないわ



この可愛らしい唇にどんな悪態を吐かれようとも

俺はお前を手放す気は無いんだ

お前の香りのする衣に包まれて

お前の肌の熱さを感じて

それでも俺は尚 お前に飽きるという事が無い



  嘘つき

それなら如何してずっと一緒に居てくれないの

夜と言わず昼と言わず

何時だって一緒に居てくれればいいのに

朝になればあなた

あのひとの待つ家にお帰りでしょう



あなたは私の旦那様だけれど

私はあなたの奥様ではないもの







「くれない」 イラスト るな様 





























ありがたく頂いたもの

お宝缶

ここの庭師が書いたもの

とらのバター缶



Under the Palm Tree

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